中年期の不安や虚しさの正体

人生100年

あなたが中年期男性の場合、「社会で数々の苦労をしてきたのに、大きな幸福を手に入れられたわけではない。それどころか体力・知力・気力はどんどん衰えてくる。これから先の人生、果たしていいことはあるのだろうか」 あなたが中年期女性の場合、「これまで子供の成長を生きがいに頑張ってきたが、子供が自立をしてしまい生きがいがなくなってしまったように感じる。職業経験も少なく、今後自分は社会に必要とされるのだろうか」と感じることはありませんか?

80%以上の中年期男女が経験

人生100年、年齢的にも精神的にもまだまだ働き盛りで最盛期なのに「なぜか気分がすぐれない」「これから先の人生に不安を感じる」「生きている意味がかわらない」、このような心理状態になる中年期男女は少なくありません。40代から50代の約80%以上の人が経験するといわれれています。「ミッドライフクライシス」「中年期の危機」としてアメリカの心理学者レビンソンはじめ、多くの心理学者が提唱する心理状態です。あなたが感じている事は、あなた特有のものでもないのです。

虚しさや不安の原因

では、なぜ多くの中年期男女が漠然とした虚しさや不安を感じてしまうのでしょうか?中年期の危機(ミッドライフクライシス)が起こる原因は、この年齢の頃がちょうど人生の折り返しを意識する時期だからだといわれています。人生前半はこれからの人生に希望や目標を持ち、前向きに生きてきたとしても、人生残り半分となると心身ともに老いを自覚するようになり、自分の将来に限界が見え始める、こんなことが原因といわれています。

中年の危機を克服する

多くの中年期男女が経験する心理状態とはいえ、気分が塞がった状態が長く続いてしまうと、心の病気に発展する恐れがあります。

一般的な克服法として「人生を再定義しよう」「自分が生まれ変わるチャンスと捉えよう」「他人のことは気にせず、自分のやりがいを見つけよう」といったアドバイスを耳にしますが、確かにこのように励まされて元気になる人もいるでしょう。しかし、これでは本質的な解決にはなりません。中年期の危機(ミッドライフクライシス)の本質は「人生後半を生きる目的がわからなくなり、その意味も感じなくなる」ことにあるため「危機を克服するぞ!」と頑張りすぎてしまうのは逆効果と考えます。

そうだ、新しいことをゆるく始めてみよう!

「諸行無常」という言葉があります。世の中のものは全て常に変化し続けているため、ずっと続いていくものはない、所詮人生は儚いもの。という仏教の教えです。一度きりの人生、不安で悶々とした毎日を暮らすより、なにか新しいことをゆるく始めてみるというのはいかがでしょうか?
・朝散歩をしてみる(心の健康にもいい、と精神科医も推奨)
・学習してみる(資格にチャレンジしてみる)
・ハイキングやワークショップなど新しいコミュニティに参加してみる
・料理に挑戦してみる
・ぶらりと週末一人旅に出かけてみる
・寺社仏閣を巡ってみる
・ブログをはじめる(笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか?まずは悩んでいるのはあなただけでなない、ということを知ることが大切です。そして、人生頑張りすぎず「日々の小さな幸せ」を見つけることから始めてみてはいかがでしょうか?大きな夢や目標も大切ですが、100年時代の人生、目の前のささやかな幸せを大切にしていきたいものです。

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