「今の仕事、なかなか成果が出ないけど、自分に向いてるのだろうか?」「世の中には私にピッタリの職業があるはず」「でも私にはそれがどんな職業なのかわからない」そんなことをお考えの方はぜひ最後までおつきあいください。
過去6年で最高の転職率
2021年に転職した20代~50代男女正社員率は、前年比2.1%増の7.0%となり、過去6年で最も高くなっています(マイナビ転職動向調査2022年)。新型コロナ発生以降、在宅勤務が増え在職中でも転職活動がしやすくなったことが一因としてあるようです。また、2021年は現職より規模の大きい企業への転職率が高くなっていることも特徴です。
日本の経済成長を支えた終身雇用
一昔前は、新卒で入社した企業に入社すれば勤続年数に応じて収入もUPし、定年まで勤め上げる、というのが一般的な働き方でした。その仕事に向いているいない関わらず、愛社精神を持ち自己犠牲の精神で企業に尽くす、そんな働き方が日本経済の高度成長を支えたといわれています
しかし、2022年に新卒入社した新入社員のうち「チャンスがあれば転職・独立したい」と回答した新入社員は25.5%で「定年まで働きたい」と回答した新入社員23.8%を上回る結果となりました(東京商工会議所院乳社員調査2022)。このデータからも「日本の終身雇用は崩壊した」と言っても過言ではありません。
厚生労働省が公開した「働き方の未来2035」
働き方の未来2035では「将来の日本人には、個々人が『好きな得意な道』で技術革新をフル活用し、世界で類を見ないユニークな存在であり続けてほしい。魅力ある日本社会を創りあげるために」と「一人ひとりが輝く」をテーマに2035年(約10年後)の働き方を提言しています。
そして、「どんな会社に入るか」ではなく「どんな仕事をするか」「どんな会社を創るか」を人生の選択肢として考え行動し、変化に対応していってほしい、と締めくくられています。
そうだ、自分の好きな得意な道を知ろう!
とはいえ「自分の好きな得意な道」と言われてもピンとこないのではないでしょうか。「あなたは自分で自分のことをちゃんと理解していますか?」と質問されすんなり「はい、理解できています」と言える人は少ないと思います。そんな時はRIASEC適職診断を利用してみてはいかがでしょうか?(より具体的な適職を知りたい方はこちらの診断もおススメです)
これらの診断テストは、アメリカの心理学者ホランドが提唱した「職業選択理論」をベースに作成されたもので、ハローワーク等で「VPI職業興味検査」としても活用されている信頼性の高いものです。
診断結果は六角形で「現実的(R)」「I研究的(I)」「芸術的(A)」「社会的(S)」「企業的(E)」「慣習的(C)」で特性が表され、職業例が示されます。また、隣りあっているものは特性が似ており、反対側に位置していているのは特性が正反対を意味しています。もし診断結果が現在の職業と正反対に位置している場合は、転職を検討してもいいかもしれません。
ただし、診断はあくまでも参考材料にすぎません。診断結果をきっかけに「本当に自分に向いている・自分がやりたい職業は何なのか」を自問自答してみてはいかがでしょうか。もっと詳しく自分自身を知りたい方はプロのキャリアコンサルタントに無料で相談できる制度を活用してみることもおススメです。
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